株式会社 一柳アソシエイツ

構想エネルギー21研究会

2013.11.14 更新

当社CEO・一柳が代表を務める構想エネルギー21研究会の施設見学会を実施しました

当社社長一柳が代表幹事を務める構想エネルギー21研究会は、研究会会員企業の関西電力株式会社と株式会社エネット更には日立造船株式会社のご厚意により、11月8日に有志メンバーで施設見学会を実施しました。見学先は関西電力株式会社の「舞鶴発電所」と、株式会社エネット・日立造船株式会社の「舞鶴発電所」です。この見学会は過去10年余続いている恒例の現地訪問勉強会ですが、今回も“百聞は一見に如かず”の有意義な見学会となりました。
発電所外観見学風景

 

 

 

 


関西電力の舞鶴発電所では、90万kWの定格出力を持つ石炭火力発電所2号機の運転を2010年8月より開始し、1号機と併せて180万kWの出力を誇っています。原子力発電所の運転停止により電力需給が逼迫している今日、石炭火力発電は日本を支えるベース電源として一段とその重要性を増しています。一方で、石炭燃焼による二酸化炭素や有害物質の排出は、今や見過ごすことのできないものとなっています。参加者は、電力の安定供給を図りつつ環境負荷を最小限に抑える最新鋭の設備を目の当たりにし、火力発電のこれからについて大いに勉強になりました。

関西電力舞鶴発電所 寺田所長

関西電力舞鶴発電所 寺田所長

意見交換会風景

意見交換会風景

石炭運搬船の前で

石炭運搬船の前で

           

 

 

 

 

 

 

次に、同舞鶴市に所在するエネット・日立造船のディーゼル火力発電所を見学しました。2000年の電力市場の一部自由化に伴い、大口の需要家へ電力を供給するいわゆる「新電力」として稼働しています。こちらの発電所は定格出力3.5万kWと規模はそれほど大きくありませんが、ピーク電源として“同時同量”を守るために重要な役割を担っています。電力市場の完全自由化や発送電分離に向け議論が続いておりますが、大手電力会社とは異なる道を歩む特定規模電気事業者の技術や知見に触れることで、電力システムの現状と課題について理解を深めることが出来ました。

日立造船舞鶴発電所  大村所長

日立造船舞鶴発電所  大村所長

意見交換会風景

意見交換会風景

火力発電所の前で

火力発電所の前で

 

 

 

 

 

 

 
今回の施設見学会を通じて、参加者からは、現場を知ることができ非常に有意義であったとの声が多くあがりました。日本のエネルギーのベストミックスを考えていくにあたり、有用な視点をいくつも得ることが出来たのではないかと思います。
この後日立造船の敷地内にある旧舞鶴海軍工廠本館の歴史記念館「舞鶴館」の見学を行いました。明治以降の艦艇建造を見学し、日本の重工業の発展の歴史を学ぶことができました。
研究会メンバーによる同日夜の懇親会では、昼間の固いエネルギー関係の議論ばかりでなく、硬軟織り交ぜた会話で大いに盛り上がり、改めて親交を深める良い機会となりました。
今回の見学会で大変お世話になりました関西電力、エネット、日立造船の役職員の皆様に改めて御礼申し上げます。