株式会社 一柳アソシエイツ

一志会
「一志会」は、閉塞感が覆われた日本社会を活力あるものにするためには
他人任せにせずに、一人一人が「公の精神」をもって積極的に
社会との関わりを持っていくことが必要、との認識のもとに、
2010年12月に発足した限定メンバーによる新しい形の
”コミュニティー”です。ここには、一柳の生き方に賛同した
主に大企業の経営者が各分野から参加されています。

2015.12.04 更新

「一志会」第31回の例会が開催されました。

一志会は、「公の精神」のもとに積極的に社会的責任を果たそうとの想いを共有する大企業経営幹部の「コミュニティー」ですが、11月26日に第31回例会を開催しました。


荒井 寿光 氏

荒井 寿光 氏

 今回は、知財評論家の荒井寿光氏をゲストにお迎えいたしました。荒井氏は、東京大学法学部を卒業され、通商産業省に入省。特許庁長官時代に知的財産の重要性を提唱された方です。その後、初代の知的財産戦略推進事務局長に就任し、知的財産推進計画を取りまとめるなどして、日本の知財立国政策を推進された、知的財産の専門家です。荒井氏は一柳の通産省時代の先輩で、今も先輩として親しくして頂いています。
 今回は荒井氏が、「企業経営と知財戦略」と題し、グローバル化の中、TPP交渉時も取扱いが重要な課題となったように、益々重要性が増す知的財産をいかに企業経営に生かし、戦略として掲げていくのか、専門家として鋭い視点でお話頂きました。
 荒井氏は、知的財産がTPP交渉で最後まで議論の対象になったのは、各国が知的財産の重要性を認識していることの反映であること、そもそもアメリカは建国当時から知的財産を重視した戦略を展開しており、その後、工業化社会を経て現在の知識社会の到来の中で、知的財産を最大の武器にしていることを説明されました。
 そして、知的財産をいかに確保し、国際標準化することが重要であることを強調する一方、日本の知財戦略はまだ不十分であるとし、このままでは日本の競争力が失われると危惧され、日本の知財戦略に当たり以下の点を強調されました。知的財産は、より経営に寄与させる必要があり、これからは企業内に存在する様々な知的財産を統合し、総合的に経営することが重要である。経営者には、戦う知財戦略をもつ気概が必要である。

太田 晃 氏

太田 晃 氏

 知的財産の専門家として国内外の知的財産に精通した荒井氏ならではの熱い想いを込めたスピーチ、時にユーモアを交えた軽快な語り口、実際の特許商品を手に取りながらの説明に、会員からは、「元官僚の荒井氏なので固い話だと想像していたが、分かり易くジョークも交えながら話され、荒井氏に引きこまれた」、「知的財産戦略は経営者が率先して検討することが重要であると改めて認識できた」等の意見が聞かれました。
 続いて、会員の事業紹介コーナーで、岩谷産業取締役の太田氏から、「水素社会の展望と当社の取り組み」と題し、創業以来水素事業に注力されている同社の戦略等についてご紹介を頂きました。


 その後の会員の交流時間帯では、今回初参加となる、田原・日本トリム 執行役員、藤原・三井物産執行役員から自己紹介を頂きました。また、今回は初めての取り組みとして一志会OBの富加見・MCデータプラス 取締役副社長、降矢・ミヤコ化学 専務取締役にご参加頂き近況報告を頂きました。
 続いて、会員からの近況報告として、小澤・ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング 代表取締役社長、柳生・プチファーマシスト 代表取締役、川村・日本ハム 代表取締役専務執行役員、タン・エイピーピー・ジャパン 代表取締役会長、岡本・日本軽金属 取締役専務執行役員から、それぞれホットな報告をいただきました。

田原 周夫 氏

田原 周夫 氏

藤原 弘達 氏

藤原 弘達 氏

富加見 順 氏

富加見 順 氏

降矢 純 氏

降矢 純 氏

小澤 洋介 氏

小澤 洋介 氏

柳生 美江 氏

柳生 美江 氏

川村 浩二 氏

川村 浩二 氏

タン ウィ シアン 氏

タン ウィ シアン 氏

岡本 泰憲 氏

岡本 泰憲 氏

講義風景

講義風景


 そして、満倉・全日本空輸 取締役執行役員による12月に実施する特別例会についてのご説明、柴山・大和リゾート代表取締役社長(兼スポーツクラブNAS 代表取締役社長)からは、同社が都心に国産の食材とワインを主体とした異色のレストランを開店したことのご紹介があり、その後も、ゲストの荒井氏を囲んでの交流が続き、大変にぎやかな雰囲気となりました。

満倉 達彦 氏

満倉 達彦 氏

柴山 良成 氏

柴山 良成 氏