株式会社 一柳アソシエイツ

一志会
「一志会」は、閉塞感が覆われた日本社会を活力あるものにするためには
他人任せにせずに、一人一人が「公の精神」をもって積極的に
社会との関わりを持っていくことが必要、との認識のもとに、
2010年12月に発足した限定メンバーによる新しい形の
”コミュニティー”です。ここには、一柳の生き方に賛同した
主に大企業の経営者が各分野から参加されています。

2016.02.15 更新

一志会特別例会(岩谷産業中央研究所視察・研修会)を実施しました。

2016年2月5日

 一志会では、例会とは別に、会員有志が幹事となって、毎年、一泊の特別例会を企画・開催していますが、今回は、太田氏(岩谷産業取締役)が幹事となり、岩谷産業中央研究所の視察・研修会を2月5日に実施しました。
 岩谷産業中央研究所は、商社としての情報力とメーカーとしての技術力とを融合し、基礎研究から用途開発・製品開発までカバーするため、多様な分野での様々な研究機関・企業団体との共同開発の拠点として、2013年に開設(大阪府尼崎市)した、オープンイノベーションを目指している研究所です。


2016.02.05一志会集合写真

村井 眞二 所長

村井 眞二 所長

 まず、中央研究所の村井眞二所長(日本を代表する有機化学者、文部科学省研究振興局技術参与、元大阪大学工学部長、元奈良先端科学技術大学院大学副学長)から科学分野の潮流の中での中央研究所の目指す役割についてお話があり、続いて宮崎常務執行役員・副所長から研究所全体の概要、及び水素社会を目指した「水素事業の取組み」について説明を受けました。
 岩谷産業は、無尽蔵ともいわれる水素ガスの利用可能性の大きさにいち早く1941年に注目して研究を重ねてきており、この分野では我が国のリーダー的存在となっています。その目標のひとつに「水素燃料電池自動車」の普及があり、早速、敷地内の水素ステーションを見学するとともに、業務協力をしているトヨタ自動車が開発した≪MIRAI≫に試乗しました。走行距離が長く(650km前後)、加速性も高く、CO2を排出しない環境に優しい車の乗り心地を味わいました。
2016.02.05一志会-022016.02.05一志会MIRAI
 この後、研究所内のオープン研究施設を見学、最新の溶接技術や電気分野での新技術開発の一部を実演してもらいましたが、商社の研究所という特異性もあってか、研究員の皆さんが実に生き生きと従事されているのが印象的でした。
 続いて、会議室に戻り、質疑となりましたが、相次いで質問が出て、予定時間をオーバーするほどでした。見学した会員からは、「この技術を自分の会社でも利用したい」「何か一緒に製品開発ができるのでないか」などという声もあり、静かな熱気があふれました。
 その後、大阪市内に移動して、研修会・懇親会を開催しましたが、”これぞ大阪”という雰囲気の会場で、寛いだ雰囲気な中、視察の感想から始まり、こてこての浪速の話などで大いに盛り上がりました。