株式会社 一柳アソシエイツ

一志会
「一志会」は、閉塞感が覆われた日本社会を活力あるものにするためには
他人任せにせずに、一人一人が「公の精神」をもって積極的に
社会との関わりを持っていくことが必要、との認識のもとに、
2010年12月に発足した限定メンバーによる新しい形の
”コミュニティー”です。ここには、一柳の生き方に賛同した
主に大企業の経営者が各分野から参加されています。

2013.06.12 更新

「一志会」第16回の例会が開催されました。

一志会は、「公の精神」のもとに社会との関わりをもち積極的に責任を果たそうとの想いを共有する
大企業経営幹部の会員制の「コミュニティー」ですが、6月11日に第16回例会を開催しました。
冒頭、一柳から「肩書きではなく、自分の名前で仕事をすることの大切さ」の話しや、
アベノミクスの第三の矢の成長戦略の内容等についての紹介をしました。


今回のゲストは、一柳の小・中学の後輩で一柳を兄のように慕っている前内閣官房副長官補の西川徹矢氏(現弁護士)をお迎えしました。西川氏は、警察庁に入庁されてフィリピン駐在や県警本部長などを歴任した後、防衛庁に転じ官房長時代に永年の懸案であった「防衛省」への格上げを実現、退官後はこれまでの経験・手腕を買われて内閣官房副長官補として「安全保障・危機管理担当、情報セキュリティセンター長」(平成21/8~23/8)を務めた危機管理・ITセキュリティに造詣の深い方です。「危機感あれこれ―役人生活の中での体験例を中心に―」と題した卓話では、フィリピン駐在時に遭遇した政権転覆の事例や国内での様々な災害・事件の事例に基づきながら、日頃から正確な情報を収集出来るような取組をしておくことの重要性、「対策と対処の違いとそれぞれの勘所」、そして「情報は自分でとる気概で、日頃から(悪い)情報が直ぐに上がるような雰囲気作りが大事」「ホームページの活用のコツ」など、経営者にとっても実践的な内容で、参加者は熱心に聞き入っていました。

また、会員スピーチでは、日本政策投資銀行の菊池執行役員から、「現代企業経営に活かす 孫子の兵法の枠組み」という興味深い話しがありました。菊池氏は、ライフワークとして2,500年前の「孫子」を研究されており、13編からなる孫子の考えについて全体像をわかりやすく図解して説明されました。「経済合理性の思想」が基本にあり「情報収集・分析」「戦略と組織力」を重視していることを明らかにするとともに、その考えが現在の経営にも応用できることを具体例を挙げて解説されました。とかく「孫子」というと断片的に採り上げられることが多い中、全体像を示し、相互の関係について明らかにされた今回の話しには、配布された膨大な「資料」にも驚嘆の声が上がり、大いに感銘を受けました。

西川徹矢氏

西川徹矢氏

菊池伸氏

菊池伸氏

 

 

 

 

 

 

 

 

この後、会員の近況報告として、古川・TMAC社長、山口・JPホールディングス社長、加藤・三井物産常務執行役員、藤井・ハウス食品取締役常務執行役員、椎名・PWC社長からホットな報告があり、いつものように和気藹々として雰囲気の中、ゲストも交えて交流が続き、予定時間を超えて例会を終えました。

古川英一氏

古川英一氏

山口洋氏

山口洋氏

加藤広之氏

加藤広之氏

藤井豊明氏

藤井豊明氏

椎名茂氏

椎名茂氏