株式会社 一柳アソシエイツ

一志会
「一志会」は、閉塞感が覆われた日本社会を活力あるものにするためには
他人任せにせずに、一人一人が「公の精神」をもって積極的に
社会との関わりを持っていくことが必要、との認識のもとに、
2010年12月に発足した限定メンバーによる新しい形の
”コミュニティー”です。ここには、一柳の生き方に賛同した
主に大企業の経営者が各分野から参加されています。

2014.09.01 更新

「一志会」第23回の例会が開催されました。

一志会は、「公の精神」のもとに積極的に社会的責任を果たそうとの想いを共有する大企業経営幹部の会員制の「コミュニティー」ですが、8月27日に第23回例会を開催しました。


 今回のゲストは、田中元総理大臣の秘書として最後まで仕えた朝賀昭氏(政経調査会会長)をお迎えし、「私と田中角栄先生」と題した講話を拝聴しました。朝賀氏は、学生時代から田中事務所に出入りし、卒業と同時に秘書として田中元総理が昭和60年に亡くなるまでの20年間、「お庭番」として最も身近に仕え、その後も田中元総理の遺志を伝えるべく一貫して地道に活動されている方です。一柳とは、田中元総理が通産大臣の時に一柳が秘書を務めた時からのお付き合いをしています。ちなみに、一柳も、政治家・田中角栄に接して、大いに啓発されたひとりです。

朝賀 昭 氏

朝賀 昭 氏

 朝賀氏の講話は、「ありのままに」伝えるのが自分の使命だとされるご自身の信条のもとに、淡々と、しかし熱っぽく「おやじ=田中角栄」
の人間像を話されました。28歳で政治家を志したのは、雪国の人々の
厳しい生活を改善したいとの「克雪」の想いによるものであり、29歳、
2度目の選挙で当選してからは政治家として一貫して国民の生活向上の
視点から、そして国益を守る、との立場から、縦横無人の活躍をしました。33歳、衆議院議員在籍5年目には、いわゆる「道路三法」を内外の反対意見を乗り越えて議員立法させたのをはじめとし、議員生活の中で33本の法律を議員立法するという政治家としてダントツの実績を誇るとともに、通産大臣、大蔵大臣から総理大臣まで上り詰めました。元総理については、とかく日中国交回復とロッキード事件=金権政治家という
面からだけで語られがちですが、人間・田中角栄の本当の姿、人を魅了してやまない人間性をいくつものエピソードを交えてお話になりました。その中の一つ、義務教育の重要性を早くから唱え、義務教育に従事する教員の処遇改善を生涯の課題としてその実現に全力を注いだ、
という話も興味深いものでした。
 没後20年を過ぎた現在でも、歴代総理大臣・政治家に関しての各種アンケートで、圧倒的人気がありますが、
他方では事実とは異なる「角栄像」が流布されていることを歎じて、真の角栄像を語ろう、とされる朝賀氏のお話に、会場は咳ひとつなく聴き入って、終わると同時に大きな拍手が起こりました。それだけ、会員にとって、興味深い、そして心に響くお話でした。


 会員の交流時間帯では、まず新規会員の太田・岩谷産業取締役、及び宮川・セブン&アイホールディングス執行役員から自己紹介がありました。

太田 晃 氏

太田 晃 氏

宮川 明 氏

宮川 明 氏

 

 

 

 

 

 

 

 続いて、会員からの報告として、澤井・ダイキン工業執行役員、冨田・ソニーモバイルコミュニケーションズ
戦略部門長、及びタン・ウイ・シアン(陳唯先)・APPジャパン代表取締役から近況報告がありました。

澤井 克行 氏

澤井 克行 氏

冨田 みどり 氏

冨田 みどり 氏

タン・ウイ・シアン 氏

タン・ウイ・シアン 氏

 

 

 

 

 

 

 

 その後は、会員の事業及び商品紹介コーナーで、島精機製作所の島副社長から、実父の島社長が創業した繊維機械メーカーとしての歩み、郷里の和歌山をこよなく愛して製造拠点を置き、世界のアパレルメーカーを顧客に、
オンリーワン的な新鋭設備を製造販売するというユニークな展開ぶりを話されました。そして、持参した同社の誇る「ホールガーメント」(完全無縫製型コンピュータ横編機)で製作したニット製品や、外目ではわからない5本指靴下、ニット製ネクタイなどをジャンケンによる抽選で参加者に配られて、大いに盛り上がりました。
その後も、予定時間を過ぎるまでゲストの朝賀氏も交えた交流が続き、終始、和やかな雰囲気となりました。

島 光博 氏

島 光博 氏