株式会社　一柳アソシエイツ

一志会は、「公の精神」のもとに積極的に社会的責任を果たそうとの想いを共有する大企業経営幹部の
「コミュニティー」ですが、4月21日に第27回例会を開催しました。

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　今回は、LIXILグループ執行役副社長の八木洋介氏を
ゲストにお迎えいたしました。八木氏は､京都大学を卒業後、NKKに入社し人事などを歴任後､1999年から2012年にGE Medical Systems Asia、GE Money Asia、日本GEにおいてHRリーダーなどとして一貫して人事分野の舵取りを担ってこられました。2012年4月にLIXILグループの
藤森社長の要請を受けて、人事総務・法務担当の執行役副社長として入社し、グローバル展開を急ぐ同グループの人事戦略を担ってご活躍をされています。一柳とは、企業がグローバル展開する中で、ふさわしい人事戦略のあり方を語り合う仲で、共鳴しあい、今回のご登壇となりました。
　今回は八木氏が､「グローバル時代の人事戦略」と題し､グローバル時代に求められる人事戦略について､豊富なご経験を踏まえ幅広くお話し頂きました。

　八木氏はまず、LIXILグループが住生活産業のグローバルカンパニーとして、昨今国内外で企業買収等を行いながら、成長を続けている企業の変遷に触れました。
　また、日本企業の課題として、公平性や継続性等に引きずられ、変革や戦略やストーリーのある経営が出来きていないこと。終身雇用・年功序列・企業内組合等の三種の神器等から、人事政策も年功的人事と実力主義の間で揺れ動いており、ダイバーシティーの取り組みは40年欧米に比べ遅れていること、を挙げられ、これは人事の怠慢であると強調されました。またGE時代の経験でご自身が感じられた、リーダーの勝ちへのこだわりやインパクトの重要性について触れました。
　一方で、組織開発では、マネージャーではなく、リーダーの育成が大事であり、オープンな実力主義で評価することが大事である、またVisionを分かり易く伝え、心に響くストーリーで語る必要がある旨をお話しされました。
　またLIXILでは､実力のある人を見極め､ストレッチを与えて評価枠で議論をしながらリーダー発掘をしており、最終的には自社の中から社長となる人を育てていきたいと、藤森社長と2人3脚で進めている、グローバル経営に向けた人事戦略や、LIXILのコアバリューとして「Work with Respect」「Deliver on Commitment」等と共に紹介されました。
　最後には、リーダーに必要な項目として、変革を起こすリーダーシップ像や、専門性以外にも歴史観等の幅広い価値観の醸成も必要である旨、また自己抑制が良しとされる日本の教育の一方で、グローバル環境で埋没せず自己主張する力の大切さを、熱く語っていただきました。
　会場では､興味深く聞き入っており､講演後､会員の方からの八木氏へ質問も行われ､活発に議論がなされました。

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　その後は､会員の事業紹介コーナーで､ＪＥＦスチール㈱専務執行役員の鈴木彰氏から､｢鉄鋼原料調達を取り巻く環境について｣と題し､中国に強く影響されてきた鉄鉱石市場の変遷や昨今の動向についてご紹介を頂きました。

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　会員の交流時間帯では、あずさ監査法人の現会員である専務理事東京事務所長　(7/1付理事長就任予定)の酒井弘行氏及び、後任会員である人材開発企画部長山田裕行氏の自己紹介が有りました。
　続いて、会員からの近況報告として、尾崎・損害保険ジャパン日本興亜 常務執行役員埼玉本部長、小林・あいおいニッセイ同和損害保険 常務執行役員、西本・住友化学 代表取締役 専務執行役員、冨田・ソニー 企画推進部門部門長、柳生・プチファーマシスト 代表取締役、高岡・カルビー執行役員から、それぞれ昇格の嬉しいお知らせや、ホットな報告をいただきました。
　その後も、ゲストの八木氏を囲んでの交流が続き、大変にぎやかな雰囲気となりました。