株式会社 一柳アソシエイツ

一志会
「一志会」は、閉塞感が覆われた日本社会を活力あるものにするためには
他人任せにせずに、一人一人が「公の精神」をもって積極的に
社会との関わりを持っていくことが必要、との認識のもとに、
2010年12月に発足した限定メンバーによる新しい形の
”コミュニティー”です。ここには、一柳の生き方に賛同した
主に大企業の経営者が各分野から参加されています。

2015.08.31 更新

「一志会」第29回の例会が開催されました。

一志会は、「公の精神」のもとに積極的に社会的責任を果たそうとの想いを共有する大企業経営幹部の「コミュニティー」ですが、8月26日に第29回例会を開催しました。


中山 恒博 氏

中山 恒博 氏

 今回は、メリルリンチ日本証券代表取締役会長の中山恒博氏をゲストにお迎えいたしました。中山氏は、1971年に慶應義塾大学経済学部を卒業され、日本興業銀行(現みずほ銀行)に入社し主に国際金融畑を歩まれました。その間、欧州経営大学院でMBAを取得され、ハーバード大学のアドバンスト・マネジメント・プログラムを終了されています。その後、日本興業銀行、富士銀行、第一勧業銀行の経営統合後の2000年にみずほホールディングス常務執行役員、2002年にはみずほコーポレート銀行常務執行役員、2004年に同取締役副頭取などを歴任され、2007年にメリルリンチ日本証券の代表取締役としてご活躍されています。一柳とは、時には酒も飲みかわす勉強会仲間として交流しています。今回は中山氏が、「国際金融の本質とは-経営者が知っておくべき視点-」と題し、国際金融の本質について、豊富なご経験と高い知見から、事例も交えてわかりやすくお話頂きました。
 中山氏はまず、世界の長期金利の低下と為替レートの推移についてご説明され、この推移は、先進国における景気後退の脱却ために金融緩和を行った結果であり、国によってはマイナス金利になっている状況について述べられました。
 また、世界経済に大きな影響を与えている中国の金融政策について触れました。近年の為替相場において、ドルを除く他の通貨が元高になっている状況は、金融政策により、中国に資本流入をもたらし、経済成長を実現した結果であるという持論を展開されました。そして、直近において中国の影響による相場の激変の背景について述べられました。
シルバノラッタンツィ 更に、世界のマネー総量についてご説明頂きGDP総額と比較してマネー総量が増加傾向であること、銀行への規制により、規制のないヘッジファンド等へマネーが流入したことにより、流動性がより高まっている状況について述べられました。
 そして最後に国際金融市場との付き合い方として、5つの留意点を述べられました。講義後は、会員の方からの中山氏へ質問も行われ、活発に議論がなされました。
 質問の後、フルオーダーしたイタリアの高級紳士靴「シルバノ ラッタンツィ」を、一柳とともにご披露いただき、会員の皆様の注目を集めました。


藤村 公苗 氏

藤村 公苗 氏

 

 

 その後は、会員の事業紹介コーナーで、キッコーマン執行役員の藤村公苗氏から、「キッコーマンの国内事業の今後」と題し、しょうゆをコアとした関連商品の展開並びにしょうゆそのものを強化する戦略等についてご紹介を頂きました。

 

 

 

 

 続いて、会員の交流時間帯では、今回初参加となる、伊藤・NTT西日本 取締役、市川・品川リフラクリーズ 常務執行役員、山田・サンフロンティア不動産 取締役並びに再入会となる深澤・セガサミーホールディングス 取締役から自己紹介を頂きました。

伊藤 正三 氏

伊藤 正三 氏

市川 一 氏

市川 一 氏

山田 康志 氏

山田 康志 氏

深澤 恒一 氏

深澤 恒一 氏


 続いて、会員からの近況報告として、生田・ミクニ 代表取締役社長、若林・阪急電鉄 専務取締役、柴山・スポーツクラブNAS 代表取締役社長、島・島精機製作所取締役副社長から、それぞれホットな報告をいただきました。
生田 久貴 氏

生田 久貴 氏

若林 常夫 氏

若林 常夫 氏

柴山 良成 氏

柴山 良成 氏

島 三博 氏

島 三博 氏



その後も、ゲストの中山氏を囲んでの交流が続き、大変にぎやかな雰囲気となりました。