株式会社 一柳アソシエイツ

一志会
「一志会」は、閉塞感が覆われた日本社会を活力あるものにするためには
他人任せにせずに、一人一人が「公の精神」をもって積極的に
社会との関わりを持っていくことが必要、との認識のもとに、
2010年12月に発足した限定メンバーによる新しい形の
”コミュニティー”です。ここには、一柳の生き方に賛同した
主に大企業の経営者が各分野から参加されています。

2015.10.25 更新

「一志会」第30回の例会が開催されました。

一志会は、「公の精神」のもとに積極的に社会的責任を果たそうとの想いを共有する大企業経営幹部の「コミュニティー」ですが、10月20日に第30回例会を開催しました。


紫舟 氏

紫舟 氏

 今回は、書家でアーティストの紫舟氏をゲストにお迎えいたしました。6歳より書道を始め、現在では書の作品展の他、テレビ番組や書籍、映画などの題字などでもご活躍されています。
 昨年の2014年に、フランス・ルーブル美術館における「ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール展」で、日本人初となる二つの金賞を受賞され、一柳が活動当初から十数年来応援している、今、国内外で最も注目されている女性アーティストの一人です。今回は紫舟氏が、「伝統を超え、世界と通じる」と題し、日本の伝統的な書はグローバルに通用する文字を表わす手段になり得るという想いを、どの様に実現されたのかお話頂きました。

 紫舟氏はまず、ご自身の代表的な作品がどのような想いから制作されたのかお話頂きました。また、その際に実際に使用している筆を持参し皆様に触れていただきました。そこでは、人物のイメージをどの様に書に表現したのか、一般的な字のもつイメージをどの様に変容させたのかを説明し、作品一つ一つに込められた想いを述べられました。
 次に、グローバルに評価されるために、書がもつ従来のイメージ(白と黒で平面に記される)の枠に捉われることなく、新たな試み・手法による作品の制作秘話についてご説明頂きました。例えば立体的な表現とされたり、ガラスや鉄といった素材を用いて表現されたり、絵と書を融合されたり、書とテクノロジーを融合されたり等、変革へと挑戦する事の重要性、その結果として、海外で大きな評価を得られたことについて述べられました。
 最後に、東洋と西洋の違いについてお話頂きました。自身が海外展開を図る際に、西洋の文化を理解し、モノの見え方、見方や美の識別に違いがあることを発見され、これを意識し、理解されるような作品を制作されたことにより成功したのではないかとお話頂きました。紫舟氏の作品に対する考え方、海外で作品を展示する時の海外の考え方、捉え方を理解する事の重要性についてのお話は、グローバル展開するための企業経営に通ずる考えだと会員の方からのご感想を頂きました。
 会員との質疑の中で、国内と海外の作品を制作する際の意識の違いや、また使用している筆についてのこだわりなどを説明され、一味違った講演となりました。

講義風景



 続いて、会員の交流時間帯では、今回初参加となる、芦田・廣済堂 上席執行役員、太田・電通パブリックリレーションズ 取締役常務執行役員、丸山・ラック 常務執行役員、藪・蝶理 取締役執行役員から自己紹介を頂きました。
芦田 正明 氏

芦田 正明 氏

太田 浩嗣 氏

太田 浩嗣 氏

丸山 司郎 氏

丸山 司郎 氏

藪 茂正 氏

藪 茂正 氏


 続いて、会員からの近況報告として、杉山・資生堂 執行役員、和田・キューピー 常務取締役、小林・パロマ 代表取締役社長、坂本・パラマウントベッド 取締役から、それぞれホットな報告をいただきました。
杉山 繁和 氏

杉山 繁和 氏

和田 義明 氏

和田 義明 氏

小林 弘明 氏

小林 弘明 氏

坂本 郁夫 氏

坂本 郁夫 氏


 そして、今回で会員交代となる尾田・日本トリム 専務取締役のご挨拶や、椎名・プライスウォーターハウスクーパース パートナーによる12月に実施する特別例会についてのご説明があり、その後も、ゲストの紫舟氏を囲んでの交流が続き、大変にぎやかな雰囲気となりました。
尾田 虎二郎 氏

尾田 虎二郎 氏

椎名 茂 氏

椎名 茂 氏

紫舟氏と一柳

紫舟氏と一柳