株式会社 一柳アソシエイツ

一流塾

2016.01.24 更新

一流塾(第8期)第8回講義が行われました

第8回 2016年1月20日(水)
 第8回の一流塾は、講師に木村政雄氏(木村政雄事務所 フリープロデューサー)と福川伸次氏(一流塾特別顧問、(一財)地球産業文化研究所 顧問、東洋大学理事長、元通商産業事務次官)を、懇親会の特別ゲストに残間里江子氏(プロデューサー、club willbe代表)をお迎えしました。


講師 木村政雄 氏

講師 木村政雄 氏

 第1部では、『個と経営―人と組織の賞味期限』と題して木村氏が講義を行いました。吉本興業の「やすしきよし」のマネージャー時代、東京事務所の起ち上げや吉本新喜劇立て直しの時期など、それぞれのご経験の秘話をちりばめたユーモアに富んだ語り口で、お話し頂きました。現在は、「量的拡大」から「質的発展」へと社会のニーズが変化しており、異なる分野の相手と協働し、枠をはみ出して流動的に対応する力が求められると説かれました。また、人間や組織には「賞味期限」があり、それを延ばすための秘訣について、ご自身の経験を踏まえてご紹介頂きました。塾生からは、「流動性のないシステムは腐っていくというお話しを聞いて、自分の組織に対する危機感を強く感じた」、「人や組織だけでなく常識にすら賞味期限があることに気づかされた」といった声が上がりました。
講義風景

特別顧問 福川 伸次 氏

特別顧問 福川 伸次 氏

 第2部では、『日本力の変容と今後の展開-人間価値主導の経済社会の提案-』と題して福川氏が講義を行いました。講義では、福川氏ならではの経験と卓越した情報収集力に基づく多角的分析により、「日本力(ジャパナビリティ)」の持論を展開して頂きました。日本社会の強みと弱みを明確に示され、自己決定能力向上の必要性を、「百考は一行に如かず」の言葉とともにお話し頂きました。そのうえで、高まるグローバル・リスクや日本にとってのグローバリズムの意義、それらを踏まえた新しい成長モデル「人間価値主導の経済社会」についてご紹介頂きました。福川氏の政治・経済・文化を横断した鋭い分析に、塾生からは「日本と世界に関する卓越した知識をご披露頂き、グローバリゼーションの本質を理解するヒントを頂けた」、「日本の弱みは様々な人が取り上げるが、強みについてここまで明確にまとめられていらっしゃることに驚くとともに、強みを活かすことを企業経営にも取り入れたいと思った」、「聞くだけでなく、見るだけでなく、考えるだけでなく、行動し結果を求めることの大切さを再認識した」といった声が寄せられました。


特別ゲスト 残間 里江子 氏

特別ゲスト 残間 里江子 氏

 懇親会では、一柳塾長による開会の挨拶と、福川氏による乾杯の後、特別ゲストの残間氏から『新しい自分創造のために』と題して卓話を頂きました。残間氏からは、プロデューサーには、”Creation”と”Imagination”の両輪が必要であることを、ご自身の体験談を交えながらお話しいただきました。また、感性を磨き実感を持って相手に話すことや、異なるものや苦手なものに自ら近づき壁を乗り越えることの大切さをお伝えいただきました。プロデューサーとしての豊富なご経験談や秘話に、塾生も熱心に聞き入り感銘を受けていました。卓話後には、各テーブルでは講師陣と塾生とのオープンな意見交換や議論が続きました。

 
懇親会風景
 
 懇親会後、塾生有志が塾長を囲んで行われた放談会では、塾生が一柳塾長の誕生日のためにケーキとシャンパンをひそかに用意し、塾長へのサプライズとして皆で塾長をお祝いしました。その後も裃を脱いだ交流が行われ、熱い議論と共に塾長と塾生の交流が深夜まで続きました。