株式会社 一柳アソシエイツ

一流塾

2015.11.24 更新

一流塾(8期)第7回講義が行われました

第7回 2015年11月19日(木)
 第7回の一流塾は、講師に岩田彰一郎氏(アスクル㈱ 代表取締役社長兼CEO)と一柳塾長を、そして懇親会の特別ゲストに平沢勝栄氏(衆議院議員、党・政治制度改革実行本部長)と、福川伸次氏(一流塾特別顧問、(一財)地球産業文化研究所 顧問、東洋大学理事長、元通商産業事務次官)をお迎えしました。


講師 岩田彰一郎 氏

講師 岩田彰一郎 氏

 第1部では、『アスクルのイノベーション』と題して岩田氏が講義を行いました。講義の冒頭、いま世界で起こっているデジタル革命の現状と将来の見通しを、アメリカや中国でのEコマース市場を例に出しながらお話しされました。高度なデジタル化が進む世界で、経営者たちには、いま企業は何をすべきかが問われており、認識を大きく変える必要があることを岩田氏は強調されました。そのうえで、3年前に大きな決断を行い、第2世代のEコマースという新たなポジショニングでのビジネスとして「LOHACO(家庭で必要なあらゆる商品をインターネットで購入できる第2世代のEコマースのサービス)」をスタートし、国内Eコマース市場最速の成長を遂げていることをご紹介頂きました。また「LOHACO ECマーケティング ラボ」を設立して、日本を代表する企業とビッグデータを基にしたオープンイノベーションを推進していることもご紹介頂きました。最後には、「経営者としてすべきこと」や「経営者としての心得」について、塾生に語って頂きました。塾生からは、「企業の理念とビジネスの成長をリンクして実践されてきたことに感銘を受けた」、「自社のビジネスのポジショニングを明確にすることが市場で勝つために極めて重要であると認識できた」、「企業トップの強い意志と決断力が困難を可能にすると改めて感じた」といった声が上がりました。

一柳塾長

一柳塾長

 第2部では、『元気と知恵の経営』と題して、一柳塾長が講義を行いました。講義の最初に、ベンチャーを起ち上げた当初の修羅場体験や、その体験を通じて学ばれた経営上のヒントとなる知恵についてお話しされました。続いて、世界経済や社会に関して、これまでの経験が通用しない大きな変化が起こっていることをご紹介頂きました。ITの進歩で今の半分の仕事は機械やコンピュータに置き換わってしまうこと、そのときに「創造力を持った人間力の高い人材」の方が、社会的に価値が高くなることなどをお話し頂きました。また企業にとっても、目に見えないものが重要であり、社長の経営能力が厳しく問われていることもお話し頂きました。終盤では、会社を成長させるためには、自分たちの強みを明確にし、強みを知恵に変えて付加価値とすることが重要であること、また成長分野をビジネスに取り込むこと、そして高い目標を掲げて一気にジャンプアップを図ることが重要であるとお話し頂きました。最後に、経営者にとって必要なものとして、「夢を持つ」ことや「人間力を高める」こと、そして「明るく、楽しく、面白く生きる」ことなどを、塾生への激励としてお伝え頂きました。塾生からは、「塾長の経験に裏付けられており、シンプルな言葉の中に重みを感じた」、「経営者としてエモーショナル・インテリジェンスの重要性を感じた」といった声が上がりました。

講義風景


福川伸次 氏

福川伸次 氏

 懇親会では、一柳塾長による開会の挨拶と、福川氏による乾杯の後、特別ゲストの平沢氏から『最近の内外情勢について』と題して卓話を頂きました。平沢氏からは、人とのつながりを大切にし、ネットワークを広げることの重要さや、また政治家としての苦労やあるべき姿について、具体的なご体験を交えながらお話し頂きました。その軽妙なタッチのスピーチの面白さに、会場も大いに盛り上がりました。卓話後には、講師陣との記念撮影が行われ、その後も各テーブルでは講師陣と塾生とのオープンな意見交換や議論が続きました。

 

 

特別ゲスト 平沢勝栄 氏

特別ゲスト 平沢勝栄 氏

懇親会風景

 

 
 懇親会後に塾生有志が塾長を囲んで行われた放談会では、裃を脱いだ交流が行われ、社会・経済の話から趣味の話しまで多様な話題で一同大いに盛り上がり、熱い議論と共に塾長と塾生の交流が深夜まで続きました。