株式会社 一柳アソシエイツ

一柳の志

2013.04.15 更新

「桜の下で国家を思う おススメです」

都内はすっかり葉桜

群馬、新潟界隈から満開のお知らせが届き、花見前線、北上中

ゴールデンウィークは弘前城址の桜の花が今年もニュースにほんのりピンク色を添えてくれるのでしょう。

 

日本の国花でもあり、こよなく日本人に愛され続けてきた桜。

パッと咲いてパッと散る、華やかに、一気に魅せ、散り際潔く、惜しまれて、はらはらと…

武士道に通じるものがある? 要は日本人のメンタリティに合うのでしょうね。

日本人の大好きな桜の下で、皆であつまり酒を酌み交わす、話に花が咲くとはよく言ったもので。

本当にすばらしい日本の風習の一つと私は思っていますが……昨今、この花見が物議をかもしているとか。

思い起こせば約45年前 入省してすぐ、花見の席取りをしたのも懐かしい思い出です。

ブルーシートを敷いて、四隅に石を置いて……今でも光景が目に浮かびます、ホントに懐かしい…

 

今は上司が部下を酒席に誘う際、無理強いしたら「パワハラ」だと

部下は社内のコンプライアンス室へ駆け込むそうな。

会社も無用な摩擦を避けるためか、組織としてお花見や社内旅行を廃止する傾向にあるとか。

ましてや花見の席取りなどさせようものなら…

 

あほらしっ!

 

みんなで親睦したらええやん

毎日とちゃうやん

特に花見なんて、年に一度のことやんか

 

みんなが楽しく過ごすための下仕事をする、まだ、何もできない新人君に与えられた貴重な仕事。

人様が喜んでくれる仕事をやっともらったんだから喜んでやるもんだと思うけどね

 

花見なんて行きたくないしぃ

まして席取りなんて俺には関係ないしぃ

って、そんな風に自分の好きな様に、日当たりのいい場所しか歩かないで生きている君では

上にいっても誰も支えてくれないよ、社会も人生もそんなに甘くはないんだ。

 

仕事だって何だって、結局は人様とどう向き合っていくか、それに尽きる。

 

我々が花見で見上げる桜は皆、樹齢何百年。

苗木植えて1年2年で「わぁ、キレイ」ってことには絶対にならない。

桜には歴史があり、そして、お互いに咲き乱れ、あいまって美しさを増す。

一本の木ではできない、そう一人ではできない。みなの力でそうなる

 

桜の下の宴会っていうのは、タダの酒飲み会ではないと心せよ。

 

秀吉ゆかりの醍醐の桜を妻と見に行った時、醍醐の桜の下で満開の花を見上げたら

(秀吉は、まだまだ果てない夢を日本という国に対して思い描いていたに違いない)

そう思えてなりませんでした。

 

せっかくの機会です。

皆さんで桜の下に集い

想像力を働かせ

どんな社会を作り

どんな日本をつくりたいのか

 

隣の人と語り合って欲しいものです。