
2015.01.10 更新
『本質に目を向けよう!』
「あなた達の一番のミッション、やるべき事は何ですか?」
と問いたくなる時がある
本質ではない、重箱の隅で敵失になりそうなところを突っついて相手を痛めつけるというのが仕事ですか?
と政治家に問いたい
そうじゃないでしょう
10年20年後の日本を、どのような立派な社会にしなければならないのか
国を活性化し且つ若い人が希望を持ち、胸を張って日本人であると誇れる国造りをするために、
今、何をするべきなのか
老人も自分の持てる力を惜しみなく提供しながらも、笑顔で過ごして行けるような
そういう国造りをどうやってするのか
そういう事を考えるのが仕事でしょう
昨今の政治の世界の議論を見てると
皆、目の前の損得、勝った負けた、とかそんな話ばかりで、
動態的に回しながら良くしてくという発想が無い部分ばかりを責めて全体を見ていない
本来政治家というのは全体を長期で見て、そして動態的にどんな風な仕組みを作ったら
日本は良くなるのかを考えるべきである
そして物事は皆sustainableでなければいけない
目の前のばら撒きのポピュリズムばかりやっていては社会は成り立たない
ある程度は分かっているのだろうが、メディアの姿勢も手伝って
政治の議論が本質からドンドコドンドコ離れていくのだ
自分にとって損か得かというのはもちろん大きな問題だと思う
しかしそれを抑制して、次の世代を担う人のためとか
或は今の世代の貧しい恵まれない人のためとか或は将来の日本のためとか…
自分自身もこの国の一員として、この国をどう思うのだと国民に問いたい
国のビジョンを出すのはもちろん政治家の仕事だと思います
決定するのは政治家ですよ
例えば消費税を上げる、法人税を下げる
こうなるとすぐに
「何? 個人の税金を上げて法人を優遇するのか」という話になる
広い視野で世界を見ると、日本の消費税は先進国の中では極めて低い
法人税は世界一高い
だから世界一高い法人税を下げ、先進国の平均並みの水準に少しでも近づけるという話なのだけど
日本だけで見るから
「何だ、個人に大きな負担を負わせてけしからん」という話になってしまっている
日本の法人税の高さに外国の企業がドンドン逃げているし
日本の企業も逃げているのに
国民に痛みを覚悟させる前に、政治家はまっ先に定数削減などで痛みを受け入れて
「先ず隗より始める」を実践すべきだ
そういうリーダーシップが安倍総理に試されていると思うんですよ
ところがリーダーシップを発揮して、ちょっと厳しい事を言うとすぐにメディアが
「支持率が落ちた」ってやる
本当に良くない
もう少し大きな視点で本質を見るべきでは?とメディアに問いたい
メディアがスキャンダルだけ取り上げて、政策を見ないで大騒ぎする
重箱の隅をつつくようなことばかり取り上げる
それが次の選挙に悪影響を及ぼすのではないかと感じる政治家が
ビビッてしまっているところがありますよね
皆、もう小さく無難に、保身、そして最後は枠からはみ出さないで
政治家として全うできればいいという風に思いだすようです
そういう人の頭の中ではイノベーションも何も起こらない。
大きな構想力っていうのは
ある種、枠をはみ出すような、そしてそこに新しい異質なものを抱え込んで
ハイブリッド的なものがあって初めて出来たりするわけで…
このままずうっと行ったら、小さく無難に発言するだけの政治家ばかりで
日本は本気で終わってしまうのではないかと不安は募ります
そうなると
世界を見る目など養えるわけがなく
国の方向性を決めるべき政治家がグローバルからはほど遠い
世界観の欠如した人ばかりになっていきそうで怖いのです
政治家、国民、メディア、それぞれが、自分たちにとっての目の前の損得ではなく
長期的な視点で「本質を問う」でいけば
まだまだ日本の未来には希望がある…
一柳はそう考え
2015年の第一歩を歩き出そうと思っています。