株式会社　一柳アソシエイツ

2015年11月11日　第81回一柳アソシエイツ特別講座を開催しました。
　今回の特別講座は、㈱KKRジャパン会長、前㈱日本取引所グループ取締役 兼 代表執行役グループCEOの斉藤惇氏を講師にお招きし、「これからの日本と世界の金融経済情勢」と題し講演されました。
　斉藤氏は、2015年6月まで㈱日本取引所グループの最高経営責任者として、激動の世界の金融市場における日本市場の再生に取り組まれました。その取り組みが評価され、平成27年11月4日に総合ビジネス誌『財界』より、2015年度『財界賞』を受賞されることが決定いたしました。

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　斉藤氏は、世界の金融・経済の動向について、豊富な資料を示しながら各主要国・地域の特色をわかりやすく説明されたうえで、特に最近は、IoT、人口知能(AI)、ビックデータ活用などの急速な技術進化によって、社会システム全体のパラダイムが大きく変化していることを、具体例を交えながら強調されました。既に、その変化にいかに対応していけるかが、企業や国の競争力に直結してきている実態を説明したうえで、我が国の現状について対応が遅れているのでないか、との懸念を示されました。そして、これから我が国(企業)が正面から取り組むべき道筋を示されました。
　長年にわたり国際金融の最前線にあって我が国金融市場の国際化を主導するとともに、コーポレートガバナンスコードの導入など、グローバル経営の推進を提唱してきた斉藤様ならではの、熱い想いを込めた経営者に対する強いエールに、聴講者からは「目から鱗が落ちた」、「もっとじっくり聞きたい」などと感激の言葉をいただきました。
　講演後には、会場からの最近の日本企業の不祥事例などへの質問に対して、斉藤氏からは率直な応答が交わされ、その飾らないお人柄にも魅了されました。